【皐月賞】ブライトエンブレム 反応滑らか軽快仕上げ!

[ 2015年4月16日 05:30 ]

田辺を背に3頭併せで追い切るブライトエンブレム(手前)

 美浦では昨年の札幌2歳Sを制したブライトエンブレムが併せ馬で手応え十分に併入、青写真通りの仕上げで臨戦態勢を整えた。

 弥生賞2着から臨むブライトエンブレムがWコースで躍動した。

 主戦・田辺が手綱を取って3頭併せ。「先週末までに大体いい感じに仕上がっており、ジョッキーに感触を確かめてもらう内容」と小島茂師が語った通り、先行したリターントゥジェム(4歳1000万)、ゼンノヒストリエ(4歳1600万)の内に潜り込んで馬なりのまま併入した。道中の加速は滑らかで、ゴール前は追えばギュンとはじけそうな手応え。最終調整を託された田辺からも「思ったよりも軽い動き。安心した」と笑顔がはじけた。

 新馬→札幌2歳Sを圧巻の強さで連勝し、クラシック候補に挙げられた逸材。3戦目の朝日杯FSで7着と初黒星を喫したが、ひと息入れて臨んだ前走・弥生賞で2着に好走し、決して早熟ではないことをアピール。その後に短期放牧を挟んだが、小島茂師は「中5週と間隔が空いたのは、この馬には良かった。一度スイッチオフして、じっくりと調教をやれた」と、さらなる上積みを強調する。

 母ブラックエンブレムは08年秋華賞などで、厩舎初となる重賞勝ちを飾った功労馬。「牡も牝も何頭か出してきたが、早い時点でクラシックを意識した馬は初めて。まして厩舎ゆかりの血統。本当に幸せ」と師の思い入れもひとしおだ。

 「初戦からという感じではないのに強い内容で新馬戦を勝ち、上を目指せる馬だと思った。さらに次の札幌2歳Sを勝ち、責任を感じる立場になった」と指揮官。その札幌2歳Sで3着に退けたレッツゴードンキが、先週の桜花賞を快勝。今週は、この馬がスポットライトを浴びる番だ。

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