【ドバイシーマC】ワンアンドオンリー3着好走 凱旋門目指す

[ 2015年3月30日 05:30 ]

シーマクラシック3着でレースを終えたワンアンドオンリー(左)

 28日(日本時間同日深夜)に行われた「ドバイ国際競走」で、7頭が挑戦した日本馬は未勝利に終わった。シーマクラシックは昨年のダービー馬ワンアンドオンリーが意地を見せ3着に好走。目標の欧州遠征が現実味を帯びてきた。1番人気に推されたハープスターは8着に沈んだ。

 父子制覇の夢はかなわなかったが、夢が広がる3着だった。昨年のダービー馬ワンアンドオンリーは新コンビのC・デムーロが騎乗し、道中は好位3番手をキープ。直線手前で早くも手応えは良くなかったが、踏ん張って日本ダービー馬の意地を見せた。鞍上は「4コーナーで手応えは怪しくなったけど、他馬が来たら盛り返してくれた」と満足げだった。

 9年ぶりにドバイの地に足を踏み入れた橋口弘師は、体調不良のためレース当日は競馬場で観戦できなかったが、遠征には息子・慎介技術調教師も同行。父の代わりにレースを見届けた師は「作戦通り。ダービーと同じような競馬ができた」と満足げ。前田幸治オーナーも「ちょっと(ハミを)かんだけど、いいレースだった」と鞍上を称えた。

 レース翌日、競馬場で馬の様子を確認した慎介技術調教師は「厳しいレースの後ですが、全然問題ありません。カイバもペロッと食べました」と報告。今後については欧州遠征プランが再浮上。前田オーナーは「キングジョージから凱旋門賞を目指したい。世界一を目指したい」と明かした。

 鞍上については未定だが、C・デムーロは「もっと距離はあってもいい。スタミナのいる競馬場が合っている」と欧州の馬場適性に太鼓判。06年、父ハーツクライが3着に敗れた、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSへの挑戦。来年3月に定年を迎える橋口弘師にとっての「夢」は、これからも続く。

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2015年3月30日のニュース