【AJC杯】“怪物”ゴールドシップさらに進化!有馬超える完成度

[ 2015年1月22日 05:30 ]

6歳でも衰え知らず。2馬身先行させたディーセントワーク(左)を一気にかわし、2馬身先着したゴールドシップ

 6歳でさらに進化!!「第56回AJC杯」の追い切りが21日、美浦・栗東の両トレセンで行われた。昨年の有馬記念3着馬でG1・5勝のゴールドシップは、坂路で僚馬を突き放し有馬記念以上の出来をアピール。芦毛の怪物は衰えるどころか、むしろ凄みを増している。

【AJC杯】

 G1・5勝馬の貫禄あふれる動きだった。ゴールドシップはハロー明けの坂路でディーセントワーク(4歳500万)を2馬身先行させてスタート。前進気勢たっぷりに残り1Fでかわすと、あとは突き放すだけ。軽く仕掛けてラスト12秒5を刻み、余裕たっぷりに約2馬身先着。有馬記念から中3週でも疲れどころか、活気がみなぎっている。明らかな上昇ムードだ。

 2週連続で追い切った岩田が「トモの踏み込みがいい。きょうは(追い切り前の)常歩(なみあし)からキビキビした動きでした。追い切りは馬なりでラスト1Fの反応を見る程度でしたが、覇気があって良かったです」と前走時との違いを説明した。

 1週前はCWコース3頭併せでビッシリ。気合をつけられ、既に戦闘モードに入っている。6歳になっても、闘争心が衰えることはない。父ステイゴールドや母父メジロマックイーンも晩成型であり、まだ成長の余地がある。現に筋肉量が増して進化を続けている。

 シップと3度目のコンビとなる岩田は、しっかりとコミュニケーションを取っている。昨年の阪神大賞典(1着)では2番手で先行、そして有馬記念(3着)は好スタートを切りながら、後方から十八番のまくりの形に持ち込んだ。「有馬記念ぐらいのスタートを切れれば前に行ける。馬自身が以前より素直になったんじゃないかと思います」と目を細めた。

 有馬記念はファン投票1位、単勝1番人気の支持を受けながら、Vゴールに導けなかった。悔しさはレースで晴らすしかない。「自分から動いて並びかけたんですが…。悔しいレースになりました」と鞍上は責任を背負い込む。レース後も元気いっぱいのため、中3週での続戦となった。

 早くもやってきたリベンジの機会。G2なら負けられない。「初戦だし、凄く楽しみ。素晴らしい年にしたい」と気を引き締めた岩田。今年も芦毛伝説を巻き起こすか!?その強さを誇示して順風満帆な船出を切る。

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2015年1月22日のニュース