【オールカマー】マイネルラクリマ、戸崎で復活V 秋天視界に

[ 2014年9月29日 05:30 ]

マイネルラクリマ(11)がラキシス(中)を抑え1着でゴール

 新潟競馬場で行われた「第60回オールカマー」は2番人気マイネルラクリマが先行抜け出しで快勝、重賞3勝目をゲットした。

【レース結果】

 マイネルラクリマが13年七夕賞以来となる重賞3勝目、完全復活ののろしを上げた。

 道中は2番手。逃げるカレンブラックヒルの1馬身後ろを気分良く追走した。直線を向いて残り200メートルで先頭に立ったが、すぐさまラキシスが迫る。だが、そこから鞍上の懸命のアクションに応えてもうひと伸び。半馬身抑え切ったところがゴールだった。

 この勝利がこの日4勝目とリーディングジョッキーの力を見せつけた戸崎は上原師とガッチリ握手。「リズム良く追走できました。手応えが良く、理想の形だった。荒れた馬場も上手に走ってくれましたね」と愛馬を称賛。初めてのコンビにも「乗りやすかった。状態がとても良かったし、僕は馬の邪魔をしないようにしていただけ」と満面の笑みでレースを振り返った。

 上原師は「安心して見ていられた。でも、58キロと56キロではだいぶ違うね」と冷静に勝因を分析。次走については「クラブと相談してからだけど、天皇賞・秋(11月2日、東京)も視野に入っている」とコメントした。さらに「58キロも、この先克服してもらわないと」と気を引き締め、3歳時NHKマイルC(6着)以来となる国内G1の舞台を見据えた。

 4歳春に左後肢を骨折。その脚にはボルトが埋め込まれている。ラクリマはイタリア語で「涙」の意味。涙の数だけ強く、たくましさを増した6歳馬が、いよいよ大舞台で飛躍の時を迎える。

 ◆マイネルラクリマ 父チーフベアハート 母ティアドロップス(母の父サンデーサイレンス)牡6歳 美浦・上原厩舎所属 馬主・サラブレッドクラブラフィアン 生産牧場・北海道新ひだか町武牧場 戦績26戦6勝(海外含む) 総獲得賞金3億2334万6000円。

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