【札幌２歳Ｓ】フォワードカフェ豪快３頭抜き！出色１Ｆ１１秒３

他厩舎の３頭併せを大外から抜き去る蛯名騎乗のフォワードカフェ（右）

　夏競馬の締めくくりとなる今週は全国で３重賞が行われる。その追い切りが３日、東西トレセン、札幌競馬場など各地で行われた。札幌競馬場芝コースでは「第４９回札幌２歳Ｓ」に出走するフォワードカフェ（牡、父マンハッタンカフェ）が豪快な動きを披露。札幌市内で合宿を行うサッカー・日本代表のエース、本田圭佑ばりの自在性を武器に重賞Ｖゴールを叩き込む！！

【札幌２歳Ｓ】

　札幌競馬場のフォワードにも注目だ！！２歳戦３勝と好調の小島太厩舎が送り込むフォワードカフェが、５日に札幌ドームでウルグアイ戦を行うサッカー日本代表に負けない熱い追い切りを見せた。

　駆け付けた蛯名を背に芝コースへ入ったフォワードは、他厩舎の３頭併せを５馬身後方から追い掛ける形でスタート。直線で大外から３頭に抜群の手応えで並び掛け、鞍上が軽く手綱を動かすと瞬時に脚を伸ばして豪快に抜き去った。５Ｆ６４秒６～１Ｆ１１秒３と出色の時計。見守った師は「六分の予定が八分で攻められた。仕上がりは万全だよ」と終始ご機嫌。鞍上も「順調。それが一番！１回使って気持ちが入ってきたね。ここでどういう競馬をしてくれるか本当に楽しみ」と声が弾んでいた。

　福島でのデビュー戦が圧巻だった。２番手から３コーナー手前で先頭に立つと、２着に０秒３差をつけて押し切った。「行きっぷりが良過ぎたから逃げる形になった。でも、きょうの調教のように前に馬を見る形になったら、もっといい面が出るんじゃないか」と、蛯名は脚質の自在性をアピールした。

　前走後は放牧を挟み、８月２７日まで美浦に滞在して調整された。翌２８日に札幌に入厩したが、輸送疲れは皆無。丸目助手も「輸送の影響はありませんよ。カイバもしっかり食べています」と好感触。慣れた環境で直前まで調整できたメリットの方が大きそうだ。

　アギーレ・ジャパンのエース本田は、本職のトップ下ではなく右ＦＷでの起用が濃厚。イタリア・セリエＡで結果を出しているように、一流選手はどんな環境、どんなポジションでも力を発揮するもの。本田同様に？自在性を持ち合わせるフォワードが、Ｖゴールを叩き込みクラシック候補に名乗りを上げる。