【札幌記念】ゴールドシップ、横典と人馬一体!急きょ単走馬なり調整

[ 2014年8月21日 05:30 ]

ウッドチップコースで横山典と人馬一体の走りを見せたゴールドシップ

 函館で調整するゴールドシップの最終追いには2週連続で横山典が駆け付けた。角馬場で20分間ウオーミングアップし、他の馬がいなくなった時間帯にWコースへ。馬の気分に任せて、ゆったりとペースを上げていく。人馬の呼吸はピタリ。直線は馬が自らストライドを大きく伸ばしラスト1F13秒1をマーク。追い切り後、パドックでスクーリングを終えた鞍上が満足げに引き揚げてきた。

【札幌記念】

 「気分は良さそうだった。先週乗った時と比べて、変わったところもなく順調。出来がどうとかは分からない。レースに出るだけでも大変なこと。とにかく順調でさえあれば、いい」

 この日の最終追いは当初、皐月賞馬ロゴタイプと併せる予定だったが単走追いに変更された。理由について北村助手は「ノリ(横山典)さんからのリクエスト。自分のタイミングで馬場に出したかったみたい」と説明。

 鞍上は馬とのリズムを優先するスタイルを貫く。この日も「きょうは“白い船”に乗りに来たんだ」と鞍上。約1時間の調教で、より信頼関係を深めた。

 目標である凱旋門賞のステップレースに向け、8日に函館入り。北村助手は「こっちだと追い切った後も落ち着いている。とりあえず、このレースに備えてきた」と、陣営に“叩き台”という認識はない。

 鞍上も目の前の一戦に全力投球の覚悟だ。「順調に行けば、先のことも見えてくる。次に向けて確認しておきたいこともないよ。とにかく無事に走らせるだけ」と横山典。3年前にデビューした北の大地で最高のパフォーマンスを見せつけ、世界へと航海に出る。

続きを表示

2014年8月21日のニュース