【NHKマイルC】ショウナンアチーヴ 余力十分ソフト仕上げ

[ 2014年5月8日 05:30 ]

併せたウィケットキーパー(奥)と余力残しで併入したショウナンアチーヴ

 前哨戦・ニュージーランドT快勝の余韻そのまま、静に徹したショウナンアチーヴが究極の仕上がりだ。落馬で療養中の後藤から再び手綱は戸崎へ。Wコースでウィケットキーパー(5歳1000万)の2馬身後ろを、しっかり折り合いをつけて追走。直線は影武者のように内にピタッと張りついた。手綱を抑えたまま、余力十分に併入。5F70秒5~1F12秒9。

 一見時計は地味でも、爆発寸前の手応えが好調の証明だ。

 昨年10月のくるみ賞(3着)以来の騎乗となった戸崎は「順調。新馬の時からセンスのいい走りをしていたが、さらに力強くなった。やはり、重賞を勝っている馬。以前は精神的に難しい面があったが、それも解消されている」と心身の成長を感じていた。

 先週4月30日の1週前追い(坂路4F57秒4)に続き、ソフト仕上げは陣営の思惑通り。4日もWコースで6F86秒2(馬なり)と長めから時計を出した。「先週は馬場が悪かったので八分程度。それできょうと同じ感じで日曜もやった。いい感じで走れている」と国枝師。爆発するのは本番だけでOK。数字では攻めず丹念に仕上げた。2馬身の出遅れを克服して、重賞初タイトルを奪取した前走の勢いはキープしている。

 国枝師にとっては、17番人気の伏兵ピンクカメオ(07年)で制した思い出のG1。再び手綱を任された戸崎も「中山で重賞は勝ったが、東京の方が乗りやすいイメージ。スタートで後手を踏むのは若さもある。落ち着かせていければと思う。しまいは必ず伸びる。個人的にはゴールで鼻差きっちりかわすのが好き。G1を勝つのは常に夢。結果を残したい」と燃えている。

 全7戦中、5戦で上がり3F最速の切れ者。4連勝中の快速ミッキーアイルが飛ばそうと、鞍上は抜き去るイメージを固めている。

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2014年5月8日のニュース