【若駒Ｓ】トゥザワールド猛時計１１秒９！川田「言うことなし」

　３歳オープンで争われる若駒Ｓの追い切りが２２日、栗東トレセンで行われた。

　トゥザワールド（牡＝池江、父キングカメハメハ）はＣＷコースで同じく若駒Ｓ出走のアトムが前、全兄トゥザグローリー（ＡＪＣ杯出走）を後ろに置く形で併せ馬をスタート。直線馬なりでグローリーを突き放すと、その後もグイグイ伸びる。６Ｆ８１秒１～１Ｆ１１秒９の猛時計を刻んでアトムと併入した。

　２週連続で手綱をとった川田は「本当に良かったです。何も言うことはないです」とシンプルに絶賛し、池江師も「時計は速くなりましたが、無理して出したわけじゃない」と目を細めた。デビュー戦こそバンドワゴンの２着に敗れたが、そこから２連勝。メキメキと頭角を現してきた。「ひと息入れたけど、さらに良くなっている感じ」と指揮官は上昇度を強調。素質馬ぞろいの池江厩舎にして「うちの３歳の中でも完成度が高い」と言わしめる良血が、一気に世代の主役に駆け上がる。