張田京 気持ちでは若手に負けません

[ 2014年1月10日 05:30 ]

張田京騎手

 【地方競馬です!!】14年南関最初の重賞を制した騎手は張田京(船橋・岡林)だった。3月27日で50歳を迎えるベテラン。昨秋に通算2500勝到達、3日の報知オールスターC(兵庫オオエライジン)は64度目の重賞制覇となった。お立ち台での「まだまだ若い子たちに負けていられないんでね」の言葉に、場内は一瞬「おおーっ!」と沸いた。

 記者もファンの歓声と同じ思いだった。そこで自分と同じ64年生まれの同騎手にあらためて話を聞いた。まずは「悔しい思いをしたヤツがいるから(重賞Vは)手放しでは喜べないけどな」と騎乗予定だった兵庫・下原(新幹線不通で乗り代わり)を気遣う。そして「言うことがなかったんだよ」と笑顔でジョーク。

 “若い子たち”の中には昨年6月にデビューした息子の昂(26)もいる。引退して騎乗機会を増やしてあげたいとの本音もある。だが「ちょうど微妙な時期。まだ早いかな」。他の騎手たちにもVTRを見ながら自らの経験を基によく話をする。「船橋の若手は有望だよ。皆で切磋琢磨(せっさたくま)してほしい。気持ちの上では“まだ負けない”ということ」と穏やかな表情を見せた。昨年は病気療養などで計3カ月間騎乗しなかったが、87勝で南関トップテン入り(10位)。

 今年も名手の手綱さばきに注目したい。 (池田 裕文)

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2014年1月10日のニュース