【JCダート】2年連続2着ワンダーアキュート、3度目の正直だ!

[ 2013年11月26日 05:30 ]

ワンダーアキュートが、2年連続2着の無念を晴らす

 今週は、この名称として行われるのが最後となるG1「第14回JCダート」が12月1日、阪神で行われる。ダート路線の中心勢力として存在感を示してきた現7歳世代。衰え知らずのワンダーアキュートが2度目のG1制覇を狙う。豊富な経験と培った地力、そして状態の良さを生かして、世代交代の波を跳ね返すつもりだ。

【JCダート】

 一昨年も、そして昨年も2着。ワンダーアキュートは過去2年、このレースで涙をのみ続けた。昨年のJBCクラシックで念願のG1初制覇を飾ったがJRAのG1となるとフェブラリーSも昨年、今年と2年続けて3着に敗れ、タイトルを手にできなかった。だからこそ、ここに懸ける陣営の思いは強い。並床助手が状態の良さを伝える。

 「いつもは叩き2走目でここに使うけど、今年は2回叩きました。本当に具合はいいんですよ」

 今秋は初戦の日本テレビ盃を制して好スタートを切ると前走・JBCクラシックは2着。ハナを切ったホッコータルマエに2馬身差で敗れた。並床助手は「前走は勝った馬が強かったけど、その間に1頭いて外を回らされた」と回顧。走り慣れたコースに替わって逆転のチャンスをうかがう。

 同じ06年生まれの現7歳世代はダートの実績馬がズラリ。10年&11年とこのレース連覇を達成、かつてダート王として君臨したトランセンド、全日本2歳優駿やJBCスプリントを制したスーニ、今も重賞戦線の上位常連セイクリムズンなどタレントがそろっている。芝ダートで活躍の場に違いはあっても、先週のJCは同世代のトーセンジョーダンが奮起。11番人気3着で高配当をもたらした。この馬自身も7歳秋を迎えたが、まだまだ若々しい。

 「(他厩舎で兄の)ワンダースピードも8歳まで頑張ったように長寿血統なので。この一年で3着を外していないように成績は落ちていない。年を取って馬が分かっているのか、追い切りで時計は出なくなっているけど衰えはないですよ」

 今年もここにピッタリ照準を合わせてきた。来年から舞台は中京へ。過去2年の阪神で味わったG1・2着の悔しさを晴らすには今年しかない。

続きを表示

2013年11月26日のニュース