【京都大賞典】国内組“総大将”ゴールドシップ 日本盛り上げる

[ 2013年10月1日 06:00 ]

調整に余念のないゴールドシップ

 秋の京都開幕週を飾る京都大賞典(6日)。前走・宝塚記念を制してから早い段階で今秋は海外遠征しないことを表明した国内組の“総大将”G1・4勝馬ゴールドシップがいよいよ始動する。

 「日本の競馬を盛り上げていかないといけない立場だしね。休み明けでも変な競馬はできない」

 担当の今浪厩務員は独特なプレッシャーを感じつつ笑顔で取材に応えた。今後ジャパンCや有馬記念で実現するであろう仏遠征2頭とのドリームマッチに向けても負けられない一戦。

 この夏は昨年と同じように浦河の吉澤ステーブルで過ごし、8月28日に函館競馬場に入厩。9月7日に栗東へ移動して入念に乗り込まれてきた。「去年と同じパターンだけど、今年は馬体がフックラして調教もビッシリできる。今年の方が気持ちに余裕がある」。今浪厩務員は自信をにじませる。昨年は馬体を減らして戻ってきたため、まず体重を戻すこと、少しでも調子を上げることに専念した。「とても菊花賞とか、先のことを考える余裕がなかった」と振り返るほどで、結果的に神戸新聞杯を制し、菊花賞、有馬記念と快進撃が続いたが、今年は全く手応えが違うという。

 今回も内田が先々週から火、水、金曜と栗東に乗り込み、2週連続で追い切りにも騎乗した。CWコースと坂路で貫禄あふれる動きを披露して、休み明け初戦から100%力を出せる仕上がり。「以前に比べたら落ち着きが出てきたかな。暴れたりもするけど、ちょっとしたことでは何もしなくなった」と今浪さんは精神面の成長も感じている。実績馬ゆえに背負う58キロの別定重賞も関係ない。他馬より重い斤量もハネのけてグランプリホースが秋の淀で順風満帆な船出を切る。

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2013年10月1日のニュース