第25代やまとチャンプに地元・中田 イン逃げ決めた

[ 2013年9月21日 06:00 ]

第113期卒業記念競走で優勝し、ガッツポーズする中田達也(中央)。2着椎名豊、3着佐藤博亮

 地元・福岡の中田達也(20)が第25代やまとチャンプに――。ボートレースの第113期生の卒業式が20日、約300人の関係者を集め、福岡・やまと学校で行われた。卒業記念競走は中田が鮮やかなイン逃げで制した。卒業生は男子22人、女子6人の28人。11月から全国のボートレース場でデビューする。 

 Sはコンマ22と遅れた中田だったが、インから会心のターンを繰り出してチャンプの座をものにした。進入は枠なり。3コースの椎名豊がコンマ05の好Sでまくってきたが、しっかりと受け止めて先マイに持ち込んだ。「“やられたな”と思ったが、エンジンがいいんで伸び返して先に回れた。サイドが掛かっていいターンができた」と振り返った。ピットに引き揚げて来ると、同期の仲間と次々に抱き合った。

 リーグ戦では第4戦から5連覇を果たし、勝率1位。事故率0の素晴らしい内容で同期を引っ張ってきた。「5連覇が自信になり精神的にも強くなったと思う」。

 “艇王”と言われた植木通彦やまと学校校長と同じ福岡県立小倉商業高校の出身。高校時代に植木校長と顔を合わせる機会に恵まれたことが転機になった。「近い目標は3年以内にA1。将来的には植木校長みたいな多くのファンに愛され、信頼されるレーサーになりたい」と語った。11月5日からの芦屋でデビュー。「植木2世」への第一歩を踏みだす。

 ◆中田 達也(なかた・たつや)1993年(平5)8月30日生まれの20歳。福岡県北九州市出身。リーグ戦では7優出で5連覇を達成し、勝率7・69の1位。座右の銘は「努力に勝る天才なし」。1メートル68、50キロ、血液型A。

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