【小倉2歳S】ビッグな少女・ホウライアキコ、重馬場も楽々連勝!

[ 2013年9月2日 06:00 ]

直線で抜け出し重賞初Vを飾った和田騎乗のホウライアキコ

 小倉競馬場では小倉2歳S。ヨハネスブルグ産駒のホウライアキコが快勝し、新種牡馬の父に重賞初Vをプレゼントした。

【レース結果】

 お立ち台。ヒーローはドヤ顔でこう笑わせた。

 「“和田アキコ”です!本当に強かったですね」

 軽妙トーク同様、レースも軽快だった。1分7秒8の2歳レコードを叩き出した新馬戦とは違い、重馬場。さらにベルカントが外からハナを主張し、初めての控える競馬となった。課題は多かったが、2番手を冷静に追走し、直線半ばで悠々と抜け出した。

 「こういう競馬もしたかった。3~4角で脚を取られ、内にモタれるところもあったが、直線でもうひと伸びした」。昨年のマイネルエテルネルに続く連覇。人馬とも終始余裕の貫禄勝ちだった。

 「(小倉開催は)半分以上、来ることができなかったからね」と苦笑いした。8月3日の小倉12Rで処分を受け、10~25日まで開催日6日間の騎乗停止となった。真夏こそ和田の稼ぎ時。痛い空白となったが、プラスに捉えた。いい機会とばかりにアイルランドへと飛び、世界指折りのトレーナー、オブライエン師を訪ね、その本拠地であるバリードイル調教場で調教を5日間手伝った。「非常に環境がいいと感じた。女性の乗り手もいたが、凄くうまく、馬への当たりが柔らかかった」。もう36歳。そろそろベテランと呼ばれておかしくない男が新たな刺激を受けた。競馬の面白さも再認識したようで、この日の和田には馬との一体感を楽しんでいるような雰囲気があった。

 南井師は新潟競馬場で会心の勝利を見届けた。「控える競馬で結果を出してくれた。距離が延びても良さそうだ」と収穫を強調した。期待のヨハネスブルグ産駒と競馬の本場で気持ちを新たにした鞍上がつかんだ、確かな手応え。雨上がりの小倉には爽やかな秋風が吹き始めていた。

 ◆ホウライアキコ 父ヨハネスブルグ 母ホウライサンデー(母の父サンデーサイレンス)牝2歳 栗東・南井厩舎所属 馬主・橋元幸平氏 生産者・北海道日高町ナカノファーム 戦績2戦2勝 総獲得賞金3753万2000円。

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2013年9月2日のニュース