東京競馬記録ラッシュ!横山典2400勝、福永1500勝

[ 2013年4月22日 06:00 ]

ファンにマスコット人形を投げ込む横山典弘騎手

 21日の東京競馬は記録づくめの一日となった。吉田豊(38)が2RでJRA通算1000勝を挙げれば、横山典弘(45)は5Rで史上3人目の同2400勝を達成。さらに、福永祐一(36)も6Rで同1500勝を飾り、場内は大歓声に包まれた。

 ヤングジョッキーたちを圧倒する気迫。4Rのパシャドーラで通算2399勝目を挙げた横山典が続く5Rのシーユーアラウンドで大台に到達すると、スタンドから一斉に称賛の拍手が起きる。「さすがノリちゃん!」「まだまだやれるぞ」。ウイナーズサークル前では雨傘が歓喜で揺れた。

 86年、デビュー21戦目のキオイゴットで初勝利を挙げてから27年間で築き上げた金字塔。「僕は運がいい。すごく恵まれている。親に健康な体に産んでもらって、関係者にたくさん乗せてもらって、家族に年齢との闘いをサポートしてもらって…」。勝てば馬の手柄、負ければ自らの失敗。騎乗馬に責任を押しつけない、そんなストイックな姿勢を貫く45歳のベテランらしく大台到達の功績も周囲に譲った。

 2400勝達成は岡部幸雄(引退)、武豊に続く史上3人目。常に馬の目線で騎乗を続けてきた。かつては酒豪でも知られたが、親しい関係者によると、長男・和生がデビューした11年頃から大好きな酒も控えているという。大舞台で往年のファンをうならせる、体が資本のジョッキー生活。「これからも無事に一つ一つ乗っていきたい」と語るベテランに再びファンの雨傘が揺れた。

 2Rでは吉田豊がヴィアレーギアで大台達成。「通算1000勝はデビュー(94年)からの大きな目標だった。(所属する)大久保洋厩舎で一緒に仕事をしてきた高橋文先生の馬で勝てて良かった」と喜びを語った。

 6Rでは福永がフミノファルコンで通算1500勝。「周りから“あと1勝”とハッパをかけられていた。もっと早く達成しなければいけないぐらい、いい馬に乗せてもらっている。日本を代表する騎手になれるよう頑張りたい」と誓っていた。

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