【フェブラリーS】7歳で開花 マルカフリート大穴演出の可能性

[ 2013年2月13日 06:00 ]

7歳で初のG1舞台に挑むマルカフリート

 【G1ドキュメント=12日】フェブラリーS登録馬24頭中、9頭が7歳馬。昨年末に現役を引退したトランセンドと同じ世代だが、まだまだ若い馬には負けんとばかりに強豪がそろった。目下、フルゲート16頭に入る7歳馬7頭の中で、ただ1頭G1初出走となるのがマルカフリートだ。樋口助手に話を聞きたくて坂田は増本厩舎へ。休み明けで58キロを背負って快勝した前走・大和Sが印象深かった。

 「出来自体は7~8分程度。それで、しっかり勝ち切ったのだから、力を見せたと言うべきだろう。使った後、さらに良くなるように調整していたので、反動も皆無」。同助手の言葉は力強かった。

 賞金を加え、状態もアップしてフェブラリーSへ。中4週と間隔も空いたことで、コンディションは陣営のイメージ通りに上昇している。1週前はCWコースでしっかり負荷を掛けた。6F85秒9と、時計は目立たないが、陣営は戦闘モードに入ったことを喜んだ。「フットワークが軽く、前向きさが出ている。先週までは、ほぼ完璧に来た。後は、この数日で、どう持っていくか。ここが勝負と思える仕上がりにある」。口調に力がこもった。

 手元にあった新聞を開く。マルカフリートが、ほぼ無印となっている想定出馬表を見て、表情を変えずに語った。「実績がないからね。このメンバーを見たら、それも仕方ない。ただ、どこまでやれるか楽しみにしているんだ」

 前述の通り、7歳となったが「まだキャリア17戦と浅い。能力的に底知れないものもある」と不気味に語る。「前走も、抜け出してからフワッとしていたくらい。相手なりに走っているだけなんだ」。隠し持っていた能力が、ここで明らかになるのか。大穴演出の可能性を秘めた1頭であることは間違いない。

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2013年2月13日のニュース