【東京新聞杯】リアルインパクト 調教パターン変えて、いざ復権

[ 2013年2月1日 06:00 ]

リアルインパクトはウッドコース単走で柔らか仕上げ

 東京日曜メーン・東京新聞杯の木曜追いが31日、美浦トレセンで行われ、復活を期すリアルインパクトが単走で軽快な動きを披露。ハード調教を封印し、ソフトな仕上げに切り替えて、一昨年の安田記念以来となる勝利を目指す。

【東京新聞杯】

 G1馬復権へ。リアルインパクトは「動」から「静」へと調整パターンを変えてきた。最終追いはWコース単走。2角過ぎからコース入りし、3角から徐々にピッチを上げた。直線は気合をつけられ、馬場の真ん中を迫力ある脚さばきで駆け抜けた。計時は4Fから52秒6~37秒9~12秒8。しまい重点のソフト調教だ。

 リアルインパクトの直前追いは、これまで併せ馬が定番。昨年の安田記念、マイルCSも、びっしり併せて気合を注入した。だが、今回は一転してソフトな仕上げ。橋本助手はその意図を「フレッシュさを保つという意味で、今回は負荷をかけないように調整してきた」と説明。「体は増えていると思うが、馬は元気になっているし、気合も入ってきた。状態はいいと思う」と納得の表情だ。

 2年前の6月に3歳で安田記念を制して以来、白星から見放されているものの、決して力が衰えたわけではない。昨秋は毎日王冠4着、マイルCS5着と敗れはしたが、勝ち馬とのタイム差はいずれも0秒3。展開ひとつで、いつでも逆転できる位置につけている。G1制覇後は常に強豪と渡り合ってきたインパクト。G3のこの相手なら間違いなく受けて立つ立場だ。「輸送のない関東圏での競馬だし重量も有利だから」と橋本助手。G1馬が別定G3に56キロで出走できるのも大きなアドバンテージだ。

 「昨年のこの時期は毛ヅヤが悪くて、動きもピリッとしなかったが、今年は冬毛も伸びていないし動きも軽い。春に向けていいスタートを切れれば」と締めくくった同助手。舞台は3歳で衝撃のG1制覇を飾った東京マイル。陣営の復活に懸ける思いは強い。調整法を変え、新たな気持ちで臨む13年初戦。G1馬の意地を見せたい。

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2013年2月1日のニュース