【東京新聞杯】ガルボ&清水英師に宿る安田魂 連覇へ一直線!

[ 2013年1月29日 06:00 ]

東京新聞杯連覇を狙うガルボ

 今週は真冬のマイル決戦「東京新聞杯」。昨年の覇者ガルボに追い風が吹いている。寒い季節が大好きで、前走・阪神C2着から、さらに上昇ムード。清水英克師(47)は既に2勝と今年も順調なスタートを切り、母校・安田学園は初のセンバツ出場が決定。モチベーションは最高にアップしており、連覇へ一直線だ。

【東京新聞杯】

 勝負事において“流れ”は重要。27日の根岸Sを制したメイショウマシュウは特別登録した21日の段階で抽選対象(3分の1)だった。週中に賞金上位馬が回避。出走にこぎつけ見事、重賞タイトルを手にした。昨年の東京新聞杯を優勝したガルボもそう。登録段階では補欠だったが、繰り上がり出走でVをつかんだ。

 そして今年。連覇を狙うガルボに、さらなる追い風が吹いている。管理する清水英厩舎は今年の初出走だった6日の中山1R(マイネルルークス)で幸先よくV。さらに25日、指揮官に吉報が届いた。

 師の母校・安田学園(東京)の初のセンバツ出場が決まった。同校野球部は創部85年目で初の甲子園。「学生時代は帰宅部だったけど、もちろん応援してるよ」。モチベーションはグンとアップ。気分よく、今年最初の重賞獲りを狙う。

 ガルボは寒い時季にめっぽう強い。デビューした09年以降の1~2月に出走した重賞成績は1、2、2、1、5着。暮れの阪神Cも2着に好走している。

 「前走後は厩舎で調整。ずっと近くで見ているが、この時季はやっぱりいいね。抜群の雰囲気だよ」

 この中間は調整方法に緩急が加わった。調教パートナーを務める菊地助手が休暇を取ったため、約1週間、嶋田助手が代わりに騎乗。その変化がいい方に出ていると師は口にする。「彼が乗って落ち着きが出てきたし、いい意味でオフモードに。放牧に出さなくてもリフレッシュすることができた。菊地助手の手に戻ってからはオンになった感じ。調整はうまくいっている」

 ここまで積み上げた重賞タイトルは3つ。だが、G1にはまだ手が届いていない。師は「今回は昨年、勝ったレースだし力を発揮してくれれば」。狙いは当然、安田記念(6月2日、東京)。寒さを力に替え、ガルボが勢いを増していく。

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