【朝日杯FS】藤沢和厩舎の隠し玉 人気薄グロワール不気味

[ 2012年12月12日 06:00 ]

コディーノ最大の敵は同じ藤沢和厩舎にいた!?いちょうS勝ちから2歳頂点を狙うフラムドグロワール

 2歳王者を決める「第64回朝日杯FS」(16日、中山)は2頭出しの藤沢和厩舎の中で、断然の主役コディーノの影に隠れたフラムドグロワールが不気味だ。先週の阪神JFは、1番人気コレクターアイテムが4着に沈んだが、同じ須貝厩舎のローブティサージュが5番人気でV。今週もこの流れは止まらない。

【朝日杯FS】

 「2頭出しは人気薄を狙え」という、競馬の格言通りの決着だった先週の阪神JF。今週もそんな狙いが立つ絶好の馬が美浦にいる。それが藤沢和厩舎のフラムドグロワールだ。僚馬コディーノは危なげなくデビュー3連勝を飾り、今回も間違いなく断然人気を背負う。それが絶好の隠れミノ。

 8月デビューのコディーノより2カ月以上も前の6月の東京で新馬戦を勝ち上がった逸材。約4カ月の放牧を挟んで成長させた2戦目の芙蓉Sは、スタートで出遅れるアクシデントがありながら追い込んで2着。津曲助手は「ゲートのタイミングが合わなくて後ろからの競馬になったが、ゴール前の脚は際立っていた」とその成長ぶりを高く評価する。

 学習能力が高い優等生タイプでそれを証明したのが前走のいちょうS。スタートを決めて好位2番手で流れに乗ると、楽に抜け出して快勝。同助手は「正攻法の競馬で押し切ってくれた。本来はスタートは速いし二の脚がつくタイプなんだ。着差(首差)以上に完勝の内容だった」と振り返った。

 前走後は入念に乗り込み、11月下旬からはWコースで併せ馬を4本消化。同助手は「馬体重は変わらないけど、体の張りが出てきた。いい状態で出せそう」と仕上がりに太鼓判。

 最後に津曲助手はこう続けた。「脚質に幅があるし、自分で競馬をつくれるタイプ。中山マイルでは大きな強みになる。どんな競馬をしてくれるか楽しみ」。コディーノの最大のライバルは身内にいる。

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