【阪神JF】コレクターアイテム 熱血根性で女王戴冠だ

[ 2012年12月4日 06:00 ]

コレクターアイテムは末脚と根性で頂点を目指す

 今週は2歳女王を決する「阪神ジュベナイルフィリーズ」(9日)。近年、勝ち馬から超大物ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネが出た一戦だ。今年は須貝尚介師(46)が送り出す3頭が有力。中でもコレクターアイテムは前走・アルテミスS(1着)で非凡な勝負根性を示し、勢いに乗る。

【阪神JF】

 阪神JFは須貝厩舎3騎の争いなのか。コレクターアイテム担当・榎本助手が僚馬2頭を早くもけん制した。「ローブティサージュ、オツウにも調教で乗ることがあるが、いい馬だよ。強力なライバル。でも、僕の馬が1着だといいね」

 前走・アルテミスSは2歳レコードで重賞初V。中団のインから直線半ばで先頭。外から追い上げたアユサンに馬体を併せにいき、グイッと前に出た。勝負根性は2歳牝馬離れしている。「厩舎の周りを歩いているときは、音が聞こえるだけでビクッ。それが競馬にいくと違うんだ」。普段とレースでは別の顔を持つ。オンとオフがはっきりとしたタイプだ。

 「今思えば、ローテーションも良かったのかもしれない」と言う。新馬VからアルテミスSの間に、デイリー杯2歳Sを挟んだ。当初、使う予定はなかったが、あえて牡馬にぶつけた。敗れはしたが、最後方から上がり3F最速(33秒2)で4着。ハイレベルな競馬を体感できた。太りやすい面もあり、馬体面からも効果は大きかった。前走8キロ減で臨めたのは、デイリー杯を使ったからこそとも言える。

 中間もしっかり調教を積めている。「もう一度つくり直した。雰囲気はいい。馬体は前走と同程度かな」。口ぶりに手応えの良さがにじんだ。5日の最終追いは浜中が騎乗して感触を確かめる予定。ここを無事にクリアすればVに大きく近づく。重賞コレクションに金メダルが加わるはずだ。

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2012年12月4日のニュース