【マイルCS】「安田記念」実績重視、結論ストロング

[ 2012年11月13日 06:00 ]

大舞台での勝負強さが光るストロングリターン

 過去10年の優勝馬から傾向を探る。絶対的な存在がいない半面、近年のマイル路線をけん引してきた馬がそろって、この秋一番の混戦ムードが漂う。

 (1)休み明けは消し 対象10頭全てが9月以降に出走していた。テイエムアンコールは10年春の天皇賞以来、約2年半ぶりの実戦。中~長距離志向の強い馬で、さすがに厳しい。

 (2)古馬牡馬優勢 牝馬の優勝は08年ブルーメンブラットのみ。この年は1~3番人気がG1未勝利馬、マイル以上のG1馬がキストゥヘヴン1頭という低調なメンバーだった。また、3歳馬の優勝はなし。第1回までさかのぼっても97年タイキシャトルなど3頭にとどまる。3歳牝馬のアイムユアーズなど、該当5頭は常識的に苦戦。

 (3)臨戦過程 スプリンターズS連対から臨んだデュランダルを除けば、8頭中7頭が近2走以内で1800メートル以上の重賞に出走し、7着以内の成績を残している。マイル戦とはいえG1舞台。スピードの絶対値はもちろんだが、底上げするスタミナも要求される。連覇を狙うエイシンアポロンは今季不振で脱落。マイル以下を主戦場とするサンカルロ、フィフスペトル、フラガラッハも狙いづらい。ここで8頭が消える。

 (4)直近成績 対象10頭は全て近1年以内に重賞V。能力があっても、それを出し切るパフォーマンスを見せているかが重要。リアルインパクトは昨年の安田記念以降、ダノンヨーヨーは丸2年、白星から遠ざかっており一変は疑問。

 (5)G1実績 残った2頭はグランプリボスとストロングリターン。マイルCSにおける前者=NHKマイルC優勝馬の成績が【00214】に対し、後者=安田記念馬は【5406】と圧倒。2~3着が多いスワンS組という点も割り引き。

 ☆結論 V候補はストロングリターン。安田記念で昨年2着、今年Vと大舞台での勝負強さが光る。史上6頭目の同一年春秋マイルG1連覇が濃厚だ。

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2012年11月13日のニュース