さらば「中高年の星」ゴールデンバージが引退レース

[ 2012年10月28日 18:36 ]

北海道帯広市の「ばんえい競馬」で引退レースを走る史上最高齢の現役馬「ゴールデンバージ」

 北海道帯広市の「ばんえい競馬」で食肉にされる寸前から異例の復活を遂げ、「中高年の星」として人気を集めた史上最高齢の現役馬ゴールデンバージ(牡、15歳)が28日、引退レースに出走し、現役生活を終えた。余生は馬主の牧場でのんびりと過ごす。

 この日は単勝1番人気。約千人のファンが見守る中、懸命に鉄ソリを引き、無事完走した。結果は10頭中、最下位だった。5、6年前から応援しているという芽室町の無職松田光明さん(75)は「涙が出そうになった。ご苦労さんと言いたい」と話した。

 ゴールデンバージは人間では還暦以上になる上、今春に傷めた後ろ脚の状態が改善せず、引退することになった。

 1999年にデビュー。勝ち星を重ねたが徐々に成績が落ち、2009年に一度登録を抹消された。処分寸前のところを奈井江町の馬主の川端悟さん(63)が購入した。復帰後は5勝を挙げ、史上最高齢での勝利も記録した。

 レース後、川端さんは「皆さんに応援してもらえたから、ここまで頑張れた。無事にゴールしてくれてよかった」と、ほっとした様子だった。

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2012年10月28日のニュース