【MB記念】ナイターキングだ!瓜生 圧逃W連覇でSG6勝目

[ 2012年8月27日 06:00 ]

<桐生・MB記念優勝戦>表彰式でゲストの南明奈(右)と笑顔を見せる瓜生(中央)

 ボートレース桐生のナイターSG「第58回モーターボート記念」は26日、12Rで優勝戦が争われた。レースは圧倒的な支持を集めた1枠の瓜生正義(36=福岡)がイン逃げで独走ゴール。優勝賞金3500万円を獲得するとともに、昨年大会(福岡)以来となるSG通算6回目の優勝を飾った。瓜生はタイトル連覇と当地開催SG連覇の偉業をダブルで達成。なお、2着には地元の山崎智也が入線した。

 豪華メンバーが集結しても、桁違いのパワーを誇る22号機を味方につけた瓜生には関係なかった。人気が集中していたためか、レース後の第一声は「力が抜けている状態。ホッとしている」。プレッシャーの大きさを物語るストレートな表現だ。

 発表された展示タイムは6秒49。「たまたまです」と苦笑いしたが、残りの5人が6秒6台だったことを考えても異次元だったのがよく分かる。スタート展示で松井が前付けを敢行しても「想定していた」と動じず、勝負の1Mは「きれいに回れたと思う」と万全のターン。さらに「(1Mミスターンだった)準優で感じはつかめたのでペラを少し叩いたら、優勝戦ではマッチングしていた」。まさに勝つべくして勝ったと言えるだろう。

 今年の瓜生は、今シリーズに入るまで決して好調ではなかった。SGでも3月総理杯(戸田)、5月笹川賞(浜名湖)、6月グラチャン(芦屋)、7月オーシャンC(尼崎)といずれも準優で敗退。それでも「焦りはなかった」と言い切る。新ペラ制度への対応は「自分の中ではつかめていたけど、7月の多摩川(スポニチ杯)でエンジンが出てくれたので、今シリーズもそれなりの機なら戦えると思っていた」と今後を考えても収穫が多いシリーズだったようだ。この優勝で、瓜生の今年獲得賞金は7573万4000円となり10位から2位に浮上。ようやく目覚めた瓜生の快進撃が始まる。

 ▽瓜生 正義(うりゅう・まさよし)1976年(昭51)3月5日、福岡県生まれの36歳。95年5月デビューの76期生で福岡支部所属。同期は横西奏恵、原田幸哉、魚谷智之ら。通算193優出54V。G1は68優出9V、SGは22優出6V。1メートル58、48キロ。血液型A。

 ◆繰り上がり MB記念で瓜生正義が優勝したため、第59回全日本選手権(福岡、10月23日開幕)に平本真之(愛知)が繰り上がる。

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