【小倉記念】クリチャン一気にサマー2000王者だ

[ 2012年8月1日 06:00 ]

<小倉記念>七夕賞に続き重賞連勝を狙うアスカクリチャン

 サマー2000シリーズ第3戦「小倉記念」の注目は、前走・七夕賞を14番人気で制したアスカクリチャン。5カ月の休み明け、未勝利戦以来となる2000メートルでズバリ結果を出した。伏兵だった、手が出なかったと嘆く報道陣に須貝師は「それでも何か意味があるから使うんだよ」。してやったりの表情で振り返った。

 距離延長で楽に好位のポジションが取れたことが大きかった。「(マイルでなく)2000メートルなら序盤について行ける。心肺能力も優秀だし大正解だった」と指揮官は作戦的中にニンマリ。「14番人気だったことが逆に驚き」とも語った。こうして七夕賞の波乱は起こった。

 夏の王者を狙うべく、前走後はここ一本の調整。反動もなく、坂路でじっくり乗り込んだ。7~9月は過去、5戦3勝、3着2回。「夏場に強い馬。引き続き調子はいい」と師は状態面に自信ありだ。さらに「強い相手を負かしたことで馬にも自信がついたようだ」。心身共に充実の時を迎えている。

 須貝厩舎は今年ここまで27勝。全国リーディング6位と躍進中だ。この夏も2年連続の函館リーディングに輝いた。「まだまだ上がいるからね」と46歳、気鋭のトレーナーは貪欲に頂点を目指す。

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2012年8月1日のニュース