【函館新馬戦】アットウィル 函館2歳S姉妹制覇へ

[ 2012年6月13日 06:00 ]

17日函館5Rに出陣するアットウィル

 “函館2歳S血統”の注目馬が2頭、今週の函館で相次いでデビューする。昨年の函館2歳S覇者ファインチョイスの全弟アットウィル(牡=領家、父アドマイヤムーン)は日曜5R(芝1200メートル)でデビュー勝ちを狙う。また、土曜5R(芝1200メートル)でデビュー予定のコナブリュワーズ(牝=平田、父キングカメハメハ)は母が04年函館2歳S優勝のアンブロワーズ。共に初陣を飾ってゆかりの重賞に駒を進めることができるか。

 毎年、北海道シリーズで好成績を挙げている領家厩舎。今年の目玉はアットウィルだ。6日に函館Wコースで5F69秒4~1F12秒0。3歳馬相手の併せ馬で併入に持ち込むなど素質の一端を示している。領家師は「乗り役(岩田)の関係で1週早いデビューになるので少し追い足りないけど走るよ」と確かな素質を感じ取っている。

 目指すは昨夏の函館で新馬→函館2歳Sを連勝した全姉ファインチョイスと同じ道。岩田を背に芝1200メートルでデビューというのも姉と同じだ。G1・3勝の父アドマイヤムーンも函館でデビュー勝ち。函館適性の高さは血統からも見て取れる。師は「性格が良さそう。牡馬の分、姉に比べてテンションも上がっていない」と仕上げやすさを口にする。

 領家厩舎は10年もマジカルポケットで函館2歳Sを制しており、3連覇が懸かる。今年の函館は開催が6週間と例年より短く、函館2歳S(7月14日)に余裕のあるローテーションで臨むには新馬戦をきっちり勝っておきたいところだ。ゲート試験は一発で合格しており、スタートセンスも十分。師は「ゲートも大丈夫。普通に出れば大丈夫でしょう」と初陣勝ちへの手応えを示した。馬名「At Will」は英語で「思いのままに」の意。陣営の狙い通りに世代最初の重賞へと駒を進める可能性はかなり高そうだ。

 ≪北海王領家軍団≫領家厩舎は09年以降の北海道シリーズで【14・9・9・33】。勝率・215、連対率・354と抜群の成績を誇る。函館2歳S連覇のほかに09年キーンランドC(ビービーガルダン)、10年札幌2歳S(オールアズワン)を制覇している。

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2012年6月13日のニュース