【日本ダービー】フェノーメノ、ジンクス打破へ！

＜日本ダービー＞青葉賞馬からの初Ｖを狙うフェノーメノ

　ジンクスは破られるためにある。フェノーメノが史上初の青葉賞からのダービー制覇に挑む。２番人気に推された弥生賞で６着に敗れると、陣営は皐月賞を潔く諦め、ダービー一本に絞った。短期放牧を挟んだ前走の青葉賞で成果は結実。断然１番人気に応え、中団から突き抜けた。

　戸田師は「皐月賞を見送ったことでリフレッシュした状態で挑めた。その分上積みの余地は残っている」とさらなる上昇を見込む。

　コンビを組む蛯名は９１年シャコーグレイド（８着）で初騎乗以来、２０度目のダービー挑戦。１７日の１週前追いに騎乗し、好感触を得ている。蛯名は「１回使ったことで体が締まった印象。青葉賞は少しもたつく場面はあったが、前走できっちり仕上げるわけにいかないですしね。そういう意味でも、もっと良くなってくると思う」と前向きだ。

　青葉賞組は勝てない。そんなジンクスも百戦練磨の名手には気にならない。

　「たまたま、今までそうなっているだけ。いつかは破られるもの。皐月賞をパスして、ある意味、ローテーションも楽になったと思う。期待に応えられるように頑張りたい」。蛯名はこん身の騎乗でジンクス打破に燃える。２冠に挑むゴールドシップがステイゴールド産駒なら、こちらも同じ。３戦全勝の東京コースで歴史は塗り替えられる。