【NHKマイルC】杉浦師アクティブでテレグノ再現

[ 2012年5月3日 06:00 ]

<NHKマイルC>落ち着きが出てきたレオアクティブに杉浦師は太鼓判

 【G1ドキュメント=2日】午前9時15分、美浦の南調教スタンド前。「83」のG1特殊ゼッケンをつけた馬が通り過ぎていった。レオアクティブだ。杉浦師が騎乗し、担当の長島厩務員(63)が手綱を引いて馬場入り口へ。そこで愛馬と離れた同厩務員はスタンド1階のスタッフ控室に移動。寺下はその後を追い、一緒に動きをチェックした。

 「今年はガンガン飛ばしてくれそうな馬はいるのか?後方一気の末脚が爆発する展開ならチャンスはあるんだが」。長島厩務員は02年NHKマイルCを担当馬テレグノシスで優勝。「あれから10年もたつんだな。スプリングS(2着)で見せたあの凄い脚なら重賞を獲れると思っていた。テレグノは後ろから掛かることなく、あの脚を使えた。でも、レオは掛かりながら33秒台で上がってくる。もし掛からなかったらテレグノ以上の馬になるかもしれない」

 38年目を迎えるベテラン厩務員の話に聞き入った寺下。すると「おっ、出てきたぞ。向正面の3コーナーだ」と同厩務員が声を上げた。ポリトラックを単走でゆったりと駆け抜けた愛馬。レースで見せてきた気負いは全くなかった。「ここ2週は馬場でも凄く落ち着いている。いい方に出れば一発ある。きっと調教師も同じことを言うと思うよ」

 笑顔で同厩務員と別れた寺下は共同会見場へ。「ハミを抜いて走ってくれればと思っていたが、うまくいった。心身共に凄くいい。こんなにいいのは初めて」。杉浦師の感触は厩務員の見立て通りだった。テレグノシスの再現はあると寺下は確信した。

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2012年5月3日のニュース