【天皇賞・春】ふっくらキングダムに期待も膨らむ

[ 2012年4月27日 06:00 ]

<天皇賞・春>上々の枠を引き当てたローズキングダム

 【G1ドキュメント=26日】7枠14番。ローズキングダムは上々の枠を引き当てた。橋口師は「ピンク(8枠)なら嫌な予感がするが、それ以外ならね。あまり外枠になると行きたがって引っ掛かるのが心配だった。真ん中あたりがベストだったが、ここでも壁をつくって行けそうだから」と目を細めた。これで心配は1つ解消した。

 井上最大の関心は追い切り翌日の馬体だ。前日に坂路で併せ馬を消化した後も同馬の馬体は相変わらずフックラしていた。指揮官もこう強調する。「25日の計量で478キロ。こんな体は久しぶり。これまでは使うたびにしぼんでいた。今回は違う。この馬体重が(好調の)バロメーターです」。九州男児の橋口師は昔から気持ちいいくらい明快だ。井上が20年前に著書を書き下ろしたときも、企業秘密に近いノウハウまで丁寧に話してくれた。

 そんな名トレーナーに井上は2度逆らった。一昨年のジャパンCと昨年の有馬記念。共に橋口師は「調子下降気味でギリギリ」とコメント。それでも井上は独断で◎を打った。JCは繰り上がりで戴冠、有馬は12着惨敗。JCは462キロあったが、有馬は454キロしかなかった。「JCは本当によく走ってくれた。あれを6とすれば今は9・5かな」(同師)

 昨春の天皇賞(11着)は引っ掛かったキングダム。今回は体調万全で枠順も悪くない。「スムーズなら2着争い可能」。師はオルフェーヴルに一目置くが、折り合いに課題を残す大本命馬が大外に入った。井上の期待は膨らんだ。

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2012年4月27日のニュース