【日経賞】ネコパンチ大逃げ!大波乱だ「ニャー」

[ 2012年3月25日 06:00 ]

<日経賞>レースを制したネコパンチ

 中山土曜メーン・日経賞は、12番人気(単勝167・1倍)のネコパンチが必殺の大逃げを打って粘り込む大波乱。通算47戦目で重賞初制覇を飾った。

 鞍上・江田照はスタート直後から手綱をしごいてハナを主張。外のケイアイドウソジンがいったんは先頭に立ったが、それでも譲らなかった。「思い切った競馬をしてくれとの指示。バテないし早めに動いて行こうと」。先手を奪ってからもグングン差を広げていく。場内からは何度も悲鳴のような歓声が上がった。

 最終4コーナーを回ってもまだ後続とは10馬身以上の差。「直線に向いてターフビジョンで確認したら差はあったし、まだ手応えもあった。これなら行ける」と江田照。レース後のヒーローインタビューでは「ニャー」と猫ひろしのギャグで喜びを爆発させた。

 星野師は「持ち味を生かしてくれたね。100点満点の騎乗だった。行くだけ行ってくれとは思っていたが…」。この勝利で天皇賞・春(4月29日、京都)の舞台は見えた。だが、指揮官は「まさか勝つとは思ってなかったし、強気なことは言えない。オーナーと相談して決めるよ」と照れ笑いを浮かべていた。

 ◆ネコパンチ 父ニューイングランド 母パシェンテ(母の父ダンシングブレーヴ) 牡6歳 美浦・星野厩舎所属 馬主・桐谷茂氏 生産者・北海道浦河町大道牧場 戦績47戦5勝 総獲得賞金1億6444万4000円。

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