馬留学レポート第5回 競走馬と乗馬馬の違い

[ 2012年3月20日 06:00 ]

 競走馬騎乗練習マシーンに乗って、フォームの確認や手綱を持つ左右の手の力加減などの確認をしました。なんだか競馬学校みたいだぁと妙に感激(笑)(ムチも正しい場所に入れると音が出るようになっています)

 次からはとうとう騎乗します。ちなみに私が騎乗するのは以前ご紹介した元競走馬のやんちゃなチャーリーになりそうです。さて、大丈夫なのでしょうか?

 その後は前々回に引き続き放牧したのですが、放牧地に行く前の洗い場で事件が起こりました。繋がれていたお馬さんの一頭、元競走馬のエミリーが我慢の限界で大暴れ。立ち上がり左前脚を洗い場の棒に引っ掛け、さらにあまりの暴れっぷりのため、左右に繋いでいた綱もほどいてしまうというまさに危険な状態。幸いにもお馬さんの左前脚はなんともなかったのですが、右トモの筋肉が張って痛そうでした。

 そんなエミリーを先生がなだめて、お馬さんを放牧地へと連れていく時間に。「せいら、連れていってね」と言われ担当したお馬さんは、さっきまで大暴れしていたそのエミリーじゃないですか!

 いやいやいや先生!と心の中でツッコミを入れながらも、エミリーを連れていくことに。途中、何度か私の方へ寄ってきたがって(しかもまだ興奮状態)、元の位置に戻そうとするにも、力を入れて押さないと動いてくれません。乗馬のお馬さんにする時とではえらい加減が違います。乗馬の時は押さなくても、軽く手を動かせば動いてくれていました。気性もえらい違い(笑い)

 競走馬と乗馬馬は違うよ、しかも海外の馬だとさらにパワーあるから気をつけないとだめだよ!と日本で忠告は受けていたのですが、こんなにも競走馬と乗馬のお馬さんは違うだなんて…。無事、放牧地で放牧した頃には私はかなりぐったりしていましたよ。

 今度、帰国して気性の荒いお馬さんを担当している厩務員さんや調教助手さんにインタビューする際は、その大変さを実感しながらインタビューができそうです。(馬バカのウマドル 桜井聖良)

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2012年3月20日のニュース