【弥生賞】魅惑の1勝馬 ブリス「権利獲れそう」

[ 2012年3月2日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=1日】寺下は気になっていた。弥生賞に出走するブリスアウトは、2月の新馬戦を3馬身差で完勝した逸材だ。レース後の検量室は衝撃の走りに何か独特の空気が流れていた。その場にいた生産者・社台ファームの吉田照哉代表が「これは走る」と絶賛。2着に敗れた国枝師も「勝った馬は強いな」と高く評価していた。

 陣営は1戦1勝のキャリアでクラシック出走を狙ってきた。水曜のウッドチップコースの最終追いでも大物感あふれる動きを披露した。古馬を6馬身追走して外から馬なりのまま併入。その翌日、騎乗した北村宏に追い切りの感触を聞いた。「いい動きだった。気が乗りそうな面はあるが、前半でうまく穏やかに走らせれば(皐月賞出走の)権利は獲れそうな感じはある」。3着以内なら、クラシックの舞台へ立てる。同時に馬券でも高配当がゲットできるはず、と寺下はニヤリと笑った。

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2012年3月2日のニュース