33年7カ月…鶴留師、ラストウイークも「楽しみ」

[ 2012年2月24日 06:00 ]

定年を迎える鶴留師はキョウワマグナムと笑顔

 70歳で定年、今週を最後に稲葉隆一、清水利章、高橋隆、鶴留明雄の4調教師が引退する。JRA通算589勝の鶴留師は「馬に助けられ、大きいレースも勝たせてもらった。オーナー、スタッフに支えられて頑張ることができた」と33年7カ月の調教師人生を振り返った。

 愛弟子に昨年、オルフェーヴルとのコンビで歴史を刻んだ池添がいる。「謙一が頑張って3冠ジョッキーになってくれたのは本当にうれしかった」。その池添も師匠への思いを口にする。「フリーになってからもいつも見てくれていたし、ダービーを勝った時は自分のことのように喜んでくれた。真っ先に電話で報告したら“俺が死ぬまでにもう1回ダービーを勝ってくれ”って。凄くお世話になったし、今の自分があるのは鶴留厩舎のおかげ」

 ラストウイークは期待馬がズラリ。阪急杯のキョウワマグナムはこの日、坂路で追い切り4F55秒4~1F12秒7。「だいぶ絞れてきた。1F延長でも」。アーリントンCはローレルブレット。自らが手掛けたG1・3勝馬スイープトウショウの初子ジュエルトウショウもデビューする。「みんないい状態で出せるし楽しみ」と好走を願っている。

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2012年2月24日のニュース