【中山記念】グローリー G2連覇へ、ドバイへ弾む!

[ 2012年2月23日 06:00 ]

<中山記念>福永を背に3頭併せで追い切ったトゥザグローリー(右)はあっさり先着し好調キープ

 中山記念はG1馬エイシンアポロンの回避でトゥザグローリーの1強ムード。最終追い切りでも主戦・福永を背にCWコースで文句なしの動きを披露。勝ってドバイ遠征へ弾みをつける。

 躍動感あふれる動きを披露したトゥザグローリー。それでも福永は「調教ではいつも動く馬なので変わらずって感じ」と涼しい表情。そう、いつも通りの迫力。CWコースの3頭併せは際立っていた。

 先頭でバトードール(5歳1600万)が引っ張り、2番手にマナクーラ(6歳1600万)。やや離れた3番手でトゥザグローリーが追いかける形。直線は力通り外へ、ではなく最内へ潜り込んだ。格の違いで2頭を軽くあしらい、マナクーラに1馬身半ほどの差をつけた後もゴール後は緩めずに手綱をしごいた。タイムは6F84秒4~1F12秒9。「仕掛けた反応もタイムも上々。前走と同じぐらいの状態で出せるな」と池江師は好仕上がりを明言した上で「あくまでも今回はドバイ遠征のステップ」と強調した。

 昨年は天皇賞・春13着、宝塚記念13着、天皇賞・秋5着、ジャパンC11着。大きな飛躍を期待されながらG1では物足りない成績が続いたが、暮れの有馬記念3着で息を吹き返した。今年初戦の日経新春杯でハンデ58・5キロを背負って圧勝。この後はドバイシーマクラシックで世界の強豪との対戦が控えているだけに、重賞連勝で弾みをつけたいところだ。

 福永もこの先の戦いをしっかりと見据えている。「今回は1800メートルの距離で、ドバイは2410メートル。そういうことまで考えて乗らないとね。馬との意思疎通はできているから大丈夫。俺が(中山記念で)2、3番手にいくとは誰も思ってないでしょ。まあ、サーッと動いていくよ」

 540キロを超える大型馬を小回りの中山でも小器用に操縦する自信がみなぎっている。ライバルと目されたエイシンアポロンの回避で断然の1強ムード。昨年、このレースを圧勝してドバイワールドC優勝につなげたヴィトワールピサに続く期待が膨らむ。

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2012年2月23日のニュース