【クイーンC】ヴィルシーナ 桜も樫も楽しめる

[ 2012年2月12日 06:00 ]

<クイーンC>ヴィルシーナの口取りで喜びいっぱいの佐々木オーナー(左から2人目)

 11日、東京で行われた3歳牝馬限定のG3「第47回クイーンC」は、好位から抜け出したヴィルシーナが後続を振り切って完勝。元大リーガー・佐々木主浩氏の所有馬で、馬主としてJRA重賞初制覇を飾った。

 抜群のスタートを決めたヴィルシーナは、内のアラフネを行かせて難なく2番手をキープ。直線坂下で手綱を持ったまま先頭に立つと、外から迫ったイチオクノホシを寄せ付けず、ゴール前で突き放した。「素直で乗りやすい。折り合いも見ての通り」と初コンビの岩田。「ゲートから出て控えたら、自分からハミを抜いていた。賢い馬だね。3角の時点でこの馬のペースで運べていたので、あとは絶対ゴールまで残ると思って強気に乗った」と、会心の騎乗を振り返った。

 友道師は「マイルは少し短いと思っていたが、流れに乗って上手に競馬していた」と評価。「オークスの予行演習のつもりで東京に連れてきたが、きょうの内容ならマイルでも楽しみ。まずは桜花賞(4月8日、阪神)に直行したい」と、春2冠を見据えている。

 ◆ヴィルシーナ 父ディープインパクト 母ハルーワスウィート(母の父マキアヴェリアン) 牝3歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・佐々木主浩氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金5439万9000円。

続きを表示

2012年2月12日のニュース