【AJC杯】ナカヤマナイト、ヴィクトに続く!

[ 2012年1月17日 06:00 ]

<AJC杯>連勝を目指すナカヤマナイト

 今週は伝統のG2「第53回AJC杯」がメーン。フランス遠征で着実に地力強化、帰国後初戦の前走・ディセンバーSを完勝したナカヤマナイトが2連勝を目指す。3歳時は共同通信杯に勝ち、皐月賞5着、ダービー4着とクラシックでも好走した逸材。3歳時のフランス遠征で大きく飛躍したヴィクトワールピサに続く構えだ。

 3歳秋にフランス遠征した経験が心身共に大きく成長させた。ナカヤマナイトは春のクラシックで皐月賞5着、ダービー4着と世代上位の力を見せ、ラスト1冠の菊花賞で逆転も狙える位置にいた。だが、陣営は早々に海外遠征を選択。僚馬ナカヤマフェスタに同行する形で海を渡った。

 フランスでの2戦はニエル賞(最下位6着)、ドラール賞(10着)と結果を出せなかったが、二ノ宮師は冷静に振り返る。「向こうにいる時は、体調は万全じゃなくてあまり良くなかった。結果的に馬場が合わなかったのかもしれない」

 帰国後初戦のディセンバーSは、ダービーからひと回りボリュームアップして20キロ増の馬体。肉体的だけではなく、精神面にも一皮むけた走りを披露した。しっかりと折り合い、直線は1頭だけ次元の違う末脚で2馬身半差の快勝。「乗り難しくてガーッと行くところがある馬だが、この間の感じなら2000メートルぐらいでも大丈夫そう」とトレーナーは成長を口にする。

 1週前にはWコースで意欲的な併せ馬。僚馬を3馬身追走し直線で軽く気合をつけると、4馬身先着した。「前走後は左トモ(後肢)を外傷したが、調教は1回休んだだけ。2週前、1週前と予定通り調教できている。フレッシュな状態で良くなっているよ」と中間のアクシデントを認めた上で、仕上がりに自信を見せた。

 帰国後の成長ぶりは3歳時にフランス遠征して、飛躍したヴィクトワールピサとダブる。帰国2戦目の有馬記念で古馬を封じると、翌春にはドバイワールドCで世界を制圧。海外遠征の経験がその後の活躍につながった。今後について「今春は天皇賞を目標につくっていくよ。最終的には宝塚記念になっているかもしれないけど」と二ノ宮師。重賞Vで弾みをつけ12年を飛躍の年にする。

続きを表示

2012年1月17日のニュース