【阪神JF】ファインチョイス叩いて反撃必至!

[ 2011年12月6日 06:00 ]

<阪神JF>2歳牝馬女王を狙うファインチョイスと藤井美津子厩務員

 今週は2歳女王決定戦「第63回阪神ジュベナイルフィリーズ」。函館2歳Sの覇者ファインチョイスが巻き返しを期す。久々の前走・ファンタジーSは出遅れも響き3着に終わったが、叩かれて確実に状態アップ。世代初の重賞勝ち馬が2歳女王の座を目指す。データBOXは2戦2勝サウンドオブハートをイチ押しする。

 ファインチョイスは休み明けだった前走・ファンタジーSで初めての敗戦。函館2歳Sで負かしたアイムユアーズの強襲に屈し、アンチュラスにも競り負けて3着。連勝は止まったものの、陣営に悲観の色はない。本番に向けて確かな収穫があったのだ。

 「それまでの2戦は函館で現地競馬だったけど、この前は京都。初めての輸送に不安があった。でも、何ともなくこなせたから」と藤井厩務員は輸送への対応に手応え。レース内容からも実力は示した。「出負けが全て」と振り返るように、遅れた分を取り戻そうと気合を入れたときに掛かり気味になるシーン。久々ということも影響して、しまいは甘くなったが、それでも踏ん張るあたり、能力は相当なものと言えるだろう。ひと叩きして挑む今回は反撃必至だ。

 「G1だからしっかり負荷をかけているし、今回の方が調教内容は濃厚。長めに乗っているし良くなった感じはする」と藤井厩務員は前走時との違いを強調。「完成されるのはまだ先だと思う」と前置きしながらも「腰の筋肉が付いてきた」とパワーアップを実感している。

 この中間もさすがと思わせる動き。1週前追い切りはCWコースで3頭併せ。タオ(3歳500万)とワンダーキラメキ(5歳1000万)といっぱいに併せて、ラスト1F12秒0。グイグイと伸びて他馬を置き去りにした。調教駆けするタイプであることを踏まえても、状態はすこぶる良さそうだ。

 「距離が1F延びても(領家)先生は大丈夫と言っているし、乗り方ひとつだと思う。強い馬はいるけど楽しみ」。かつて95年の桜花賞馬ワンダーパヒュームを手掛け、女性厩務員として初めてクラシックを制した藤井さんも力が入っている。同コース、同距離で桜花賞に直結する2歳女王決定戦でしっかり結果を出す構えだ。

 ▽函館2歳S 道中は好位を追走した2番人気ファインチョイス。マスイデア、エクセルシオールの先行争いを見ながらレースを進める。直線で仕掛けられると鋭く反応。一気に抜け出して後続に1馬半差をつけた。上がり最速の脚(36秒2)で追い上げたアイムユアーズが2着。1番人気のコスモメガトロンは追い出しが遅れて4着。

 ▽ファンタジーS レディーメグネイトの逃げでペースは速い。4角10番手、8番人気アイムユアーズは直線で大外に持ち出すと抜群の切れ味を発揮。好位から伸びた2着アンチュラスに1馬身1/4差をつけた。騎乗したメンディザバルはこれが日本初勝利。1番人気ファインチョイスはスタートで出負けした上に道中やや掛かり気味で3着。

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2011年12月6日のニュース