【天皇賞・秋】シンゲン、新コンビ田辺で真価発揮だ!

[ 2011年10月27日 06:00 ]

<天皇賞・秋>田辺騎手を背に単走で追い切るシンゲン

 【G1ドキュメント・26日】東京コース5戦5勝のダークシャドウ、昨年2着のペルーサが注目を集める関東馬だが、岡本にはもう1頭、気になる馬がいる。ここ2年の天皇賞・秋で◎を打ったシンゲンだ。もちろん、思い入れは強い。だが、今年は前哨戦の毎日王冠で10着に大敗。既に8歳。さすがに衰えたのか。最終追い切りの動きに目を凝らした。

 テン乗りとなる田辺が先週に続いて騎乗し、Wコースの単走。少し行きたがる面は見せたもののうまくなだめ、6F84秒1~1F13秒3でまとめた。毎日王冠は掛かったのが敗因。田辺は「きょうぐらいのテンションなら、まだ許容範囲。このまま競馬に行ってくれれば」と話した。戸田師は前走の結果が結果とあって「どうなんだろうね」と苦笑いを浮かべながらも「今週は気持ちだけ整える感じ。折り合いもついていたし、動きは力強くて良かったと思う。衰えた感じはない」と感触は悪くない。

 過去2年とローテーションを変更して、鞍上も乗り代わる。3度目の挑戦で新味が出る可能性はあるのではないか。師も「田辺君は乗ってもらった感じでは合いそう」と相性の良さを感じ取っている。

 天皇賞・秋は一昨年が5着、昨年は6着と善戦止まり。4角の位置取りはそれぞれ9番手、13番手だったが、G1のメンバーに入って決め手勝負ではさすがに厳しかった。岡本はシンゲンの持ち味は末脚の切れというより持続力だと見ている。折り合いを付けつつ、もう少し前で戦えれば。今年ブレークした田辺の「先入観を持たずに乗りたい」の言葉が、岡本に期待を抱かせた。

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2011年10月27日のニュース