【天皇賞・秋】復活キングダムに最強の助っ人

[ 2011年10月26日 06:00 ]

<天皇杯・秋>坂路を駆け上がるローズキングダム

 春は不振にあえいだローズキングダムだが、秋初戦の京都大賞典で59キロを背負って鮮やかな復活V。橋口師も「重量との戦いと思っていたが、それを感じさせない勝ち方」と評価する。休み明けを最高の形でクリアして迎えるG1舞台。「この前とはメンバーが全く違うから厳しい戦いになる」と慎重に言葉を選びながらも「コース相性がいいのは武器になる」と話す。

 東京芝コースは【2100】。自慢の瞬発力を生かせる長い直線はもちろんだが、好走の要因は左回りにある。「右回りだと内へ寄っていく傾向があるが、左回りだとスムーズに走る」。昨年の皐月賞(4着)以来となる2000メートルについても「マイルでも勝っている馬だし問題ない」と意に介していない。最強4歳世代を代表する1頭。フランスの名手メンディザバルを迎え、ジャパンCを制した府中で復権を狙う。

 ◆イオリッツ・メンディザバル 1974年5月2日、スペイン生まれの37歳。現在の拠点はフランス。競走馬取引業から騎手に転身した異色のタイプで、04年に初の仏リーディング(220勝)を獲得。08、09、10年と3年連続で首位。04年のWSJS(7位)で初来日。08年は未勝利ながら伏兵馬で上位進出を果たし、優勝した。日本での通算成績は16戦0勝だが、2着5回、3着2回。3着内率は40%を超える。

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2011年10月26日のニュース