【菊花賞】オルフェ“1強”ムード揺るぎなし!

[ 2011年10月18日 06:00 ]

<菊花賞>史上7頭目の3冠獲りに挑むオルフェーヴル

 菊花賞ウイークに突入。果たして史上7頭目となる3冠馬は誕生するのか。秋初戦の神戸新聞杯を満点の内容でクリアしたオルフェーヴル。大一番が目前に迫っても陣営にプレッシャーはなく、順調に調整は進められている。「データBOX」もオルフェーヴルを1番手に指名。3冠に太鼓判を押した。

 3冠へのカウントダウンが始まった。05年ディープインパクト以来、史上7頭目のクラシック3冠制覇に挑むオルフェーヴル。今春の皐月賞、ダービーの2冠は後続に3馬身、1馬身3/4差と他馬を圧倒。秋初戦の神戸新聞杯は16キロ増といくらか余裕残しの馬体だったが、上がり3F32秒8の切れ味を発揮して後続を寄せ付けなかった。1戦ごとに完成されていく走り。どこまで強くなるのか。断然の1強ムードは揺るがない。

 全休日の17日は馬房で静養。偉業が懸かる大一番を迎えるが、厩舎の雰囲気はいつも通り。愛馬をチェックした担当の森沢助手は「きのう(日曜)も変わらずいい動きだったね。1回使った後もテンションが上がらずに順調に来ている。夏を越して多少は落ち着きが出てきたし大人になってきたかな」と感触を口にする。

 「(3冠の)プレッシャーはないし厩舎の雰囲気も変わらない。順調なのが一番。気の利いたことを言えなくて、すみません」。大仲(厩舎控室)に詰めかけた大勢のマスコミに対して笑いを誘う余裕を見せた。陣営が自然体で臨めるのは、それだけ仕上がりに自信があるからこそ。

 「ギリギリまで追い詰めて仕上げていく」と前走後に池江師が語ったように、中間は意欲的な攻め馬を消化。1週前の12日には坂路でリルダヴァル(4歳1600万)と併せて、4馬身突き放す圧巻の動き。4F52秒2~1F12秒2をはじき出した。騎乗した池添は「反応が良かったね。気合を前面に出すタイプではないけど、ピリッとしていい感じ」と確かな手応えを感じ取った。

 さらに16日には坂路で馬なりのままラスト2F13秒1、13秒3をマーク。水分を含んだ重い馬場でも力強い脚さばきを披露した。万全の態勢で臨むラスト1冠。最高のパフォーマンスを見せる準備は整いつつある。

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2011年10月18日のニュース