【笹川賞】奏恵6着…女子SGウイナー誕生はお預け

[ 2011年5月30日 06:00 ]

横西奏恵(右)は女性初のSG制覇ならず夫の山崎智也(左)は残念そう?

 歴史的瞬間が訪れることはなかった。2枠から史上初の女子SGウイナーを目指した横西は、コンマ09の好Sを切ったものの1Mのターンが外に流れて万事休す。道中も峰と吉田に競り負け、SG初優出となった06年総理杯と同じ6着に終わった。だが、5年前ほど落胆した様子はない。「早いスタートが行けたし、前回(コンマ22)よりは納得できるレースができた。リラックスして臨むこともできたけど、やっぱり2コースは下手。それに2コース向きの仕上がりではなかった」。レースを振り返る表情には時折笑顔も交じっていた。

 夫の山崎智也はピットに引き揚げてくる横西を出迎えたが、敗れた妻を気遣ったのか声は掛けなかった。報道陣にも「無事に帰ってきてくれればよかったから。あとは本人が納得できるかどうかでしょう」と言葉少な。それでも最後は「次の夫婦対決はSG優勝戦でしたい」と目標を口にした。3度目のSG優出、そしてSG制覇へ「一から勉強して頑張ります」と語る横西と、悲願の賞金王を目指す山崎が今後もボート界を盛り上げてくれそうだ。

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