【川口SGオールスター】中村雅人ようやく手応え!

[ 2011年5月21日 06:00 ]

 予選をクリアした精鋭32人によって、21日の4日目9~12Rで準決勝戦(0オープン、4100メートル=8周)が争われる。昨年末の当地SS王座決定戦でSG初優勝という離れ業を演じた中村雅人が準決9Rに登場。ここまでパワーアップできない状況だったが、3日目3Rでようやく戦える手応えをつかんだ。当地SG連覇への挑戦権を得るべく、優出一番乗りを目指す。

 前節の地元船橋G1黒潮杯からずっと物足りないパワーに苦しんでいた中村の表情に、ようやく晴れ間がのぞいてきた。2日目のレース後に「このままでは上積みが見込めない。シリンダー周りをやる」と大幅な調整を宣言。「リング、ピストンを交換した」状態で臨んだ3日目3Rを快勝してロッカーに戻ってくると「少し後伸び傾向だったけど手前の感じが良くなった」と明るいコメントが飛び出した。

 それでも「やっと最低ラインの状態にはなったけど、まだ完全に大丈夫というレベルではない。夕練して調整を決めたい」とあくまで“頂点”をつかむための作業に専念の構え。「スタートを決めて、4番手までにはつけたい」と必勝プランをイメージする。

 昨年のスーパースターは2枠でのVだったが、過去7回のSG優出では最も内枠。レース後は「内枠(で優勝戦に乗ること)の重要性を思い知った」と振り返っていた中村。今シリーズでは準決1着勢に枠番選択の優先権が与えられるだけに、4日目準決9Rもライバルに白星は譲れない。

 予選3日間を終了して、得点ボーダーは井村の30点だった。準決メンバーでは高橋貢、永井、浦田、池田らがそれぞれ3日目にパワフルな動きを披露。久門、中村、片平らも上位争い可能なムードを漂わせていた。さらに、予選を3連勝で通過した三浦を筆頭に新井、武藤、藤岡らも上々の気配。試走気配をチェックしておきたい。

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2011年5月21日のニュース