【天皇賞・春】フラッシュ“光速の末脚”復活気配!

[ 2011年4月26日 06:00 ]

<天皇賞・春>復活Vを期するエイシンフラッシュ

 舞台は京都の3200メートル。折り合いを欠くようでは、この長丁場を乗り切ることはできない。その点を考えると、エイシンフラッシュの前走・大阪杯3着は間違いなく今回につながる内容だった。レース後、内田は検量室前で記者に囲まれ「今までで一番、折り合いがついた」と敗戦の中で手にした収穫を強調。休み明けでまだ良化の余地を残しながら59キロを背負い、さらに大外枠と厳しい条件にも、実力馬があらためて地力をアピールした。久保助手が前走を振り返る。

 「掛からなくなったのはすごく成長した部分でしょうね。前走は斤量59キロで外を回って3着ですから。いいスタートを切れたので、あの一戦をステップにしたい」

 昨年の春は日本ダービーを制して、現4歳世代の頂点へ。ところが、秋は一転、思うような結果を出せず。左トモの筋肉痛で菊花賞を取りやめ、その後はJC8着、有馬記念も7着と不発に終わった。「去年の秋はこの馬自身、苦しいところがあって相当しんどかったと思う。歯がゆかったですね」と久保助手。焦らずじっくり、まずは軌道を修正することに専念し、一度は狂った歯車がまたかみ合い出した。

 「以前と体つきはそんなに変わっていないけど精神面が違いますね。普段の調教でも角馬場で他馬に抜かれても今は気にしない。だいぶコントロールできるようになってきました」

 前走から一気に6F延長。未知の領域に踏み込む不安よりも、むしろこの条件で引き出されそうな新味に久保助手は期待を寄せている。「体が柔らかくて、スタミナもある。うまくタメられれば、しまいははじけるんじゃないかと想像しているんですよ」。休み明けを1度使って、上昇カーブを描きながら決戦ウイークに突入。強豪ひしめく最強世代のダービー馬が伝統の一戦で真の力を証明する。

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2011年4月26日のニュース