【京都記念】成長一途!グローリー貫録の11秒3

[ 2011年2月10日 06:00 ]

DPでバーディバーディ(右)と併せ馬で追い切るトゥザグローリー

 古馬の激突「第104回京都記念」組では、昨年の有馬記念3着馬トゥザグローリーが貫禄の走りを披露した。

 トゥザグローリーは、さらなる進化を印象づける動きを見せた。坂路を1F18秒ペースで駆け上がった後、ポリトラックコースでバーディバーディ(4歳オープン)との併せ馬。道中は軽快なフットワークで駆け抜け、直線では鞍上の右ムチが入ると、一気に加速した。併走馬も、しぶとく食い下がる。いっぱいに攻めて6F78秒0~11秒3をマーク。最後は併走馬にアタマ差先着した。騎乗した池江助手が感触の良さを伝える。

 「自分からハミを取るタイプではないけど、馬の上で仕事をすれば、きっちり動いてくれる。相手は動く馬だけど、ビッシリ6Fからひっついて、内外で同じような感じでできた」

 前走の有馬記念は中1週でのレース。中日新聞杯Vから間隔が詰まっていたため、14番人気だったものの、勝ち馬とはわずかハナ+クビ差の3着に健闘した。「昨秋からの成長度は凄いね」と池江郎師が振り返るほど、驚異的なスピードで力をつけている。さらに恐るべきは、完成期が先であること。「まだゴテゴテしているし、無駄な脂肪がついている。完成されるのは今年の秋ぐらいになるかな」。トレーナーは期待あふれる将来性を語った。

 この中間はG1での厳しいレースを考慮し、間隔を空けて入念に調整。「疲れはないし、馬は凄く元気。いい状態で出せそうだよ」と指揮官が仕上がりの良さに目を細めている。

 「メンバーは強いけど、今後のためにもここで結果を出してほしいね」

 2月いっぱいで定年を迎える名伯楽に重賞Vをプレゼントできるか。グローリーがパワーアップした姿を見せつける。

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2011年2月10日のニュース