【東京新聞杯】ショウワモダン昨秋とは一変!

[ 2011年2月4日 06:00 ]

<東京新聞杯>アカリ(奥)と併せ追い切るショウワモダン

 「第61回東京新聞杯」の追い切りが3日、美浦、栗東両トレセンで行われた。美浦では昨春に3連勝で安田記念を制したショウワモダンが迫力満点の動き。不振だった昨秋とは一変した姿で復調ムードを漂わせた。

【東京新聞杯】

 G1馬ショウワモダンが貫禄の走りで復調をアピールした。開門直後の午前7時、杉浦師が自ら手綱を取って、ポリトラックに現れた。僚馬アカリ(5歳500万)の5馬身後方からゆったりとスタートする。徐々にペースを上げてその差を詰めて行くが、師の手綱は持ったままだ。直線で外に持ち出すと、馬なりで並ぶ間もなく1馬身突き放した。5F63秒9~1F12秒4の好時計をマーク。

 「先週やって体はできているからね。きょうはこの中間初めて自分で乗って、感触があるかどうか確かめる程度。その感触は秋とは全然違った。手の内に残る感じがあったんだ。昨春のいい頃に戻ってきたみたいだな」

 昨春は3連勝で安田記念を制覇。その後の活躍も期待されたが、秋は4戦して2桁着順3回と惨敗続きだった。「昨秋は春の感触に戻らなかった。夏を休んで、のんきになり過ぎていたね。競馬をする感じではなかった。使えば何とかなるのかなと思ったが…」と師は振り返る。

 前走のマイルCS(17着)後は、宮城・山元トレセンへリフレッシュ放牧。1月中旬に帰厩してからはトラックコース中心に入念に攻め馬を消化。「戻ってからは時季的なものもあるのか、昨春にあったうるささが出てきている。動きもこの馬らしさが戻ってきた。あとは60キロをどう克服してくれるかだな」

 別定戦で、初めてとなる酷量60キロを背負う。昨春のメイSでは59キロを克服したが、師は「60キロは59キロと1キロ差でも効くからな…。60キロだとゲートの出が違ってくる。ダート戦だと惰性で動くが、芝は瞬発力が要求されるから」と不安をポツリ。

 それでも師は「昨春のピークの手前まではできている。秋とは違うモダンが見せられると思うよ。秋はずいぶんと裏切り続けたので、ここらで何とかしたいね」と手応えを明かした。再びG1の舞台へ、モダンの巻き返しはここから始まる。

 ≪平地重賞60キロVは過去5回≫グレード制導入の84年以降、東京新聞杯で60キロを背負った84年ハワイアンイメージ(15着)、96年セキテイリュオー(6着)の2頭は共に敗れている。また、60キロを背負って平地重賞を勝ったのは、84年朝日CC、85年マイラーズC(ともにニホンピロウイナー)、86年ダービー卿CT(スズパレード)、92年マイラーズC(ダイタクヘリオス)、02年京都記念(ナリタトップロード)の5頭。ショウワモダンも酷量を克服できるか。

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2011年2月4日のニュース