【新鋭王座決定戦】さあ準優戦!“上昇桐生”だ!

[ 2011年1月29日 06:00 ]

優勝戦1号艇を狙う桐生

 勢い盛んな若武者が一気に優勝戦まで突き進む。G1「第25回新鋭王座決定戦」は29日、10~12Rで準優勝戦が争われる。12Rに1枠で登場する桐生順平(24=埼玉)は、今回がG1初出場となる100期の若手だ。しかし、経験不足を全く感じさせない安定した走りを続け、予選をトップで通過した。エンジンパワーも申し分なく、予選6走と同じようにリラックスして走れればG1初優出も十分に可能だ。

 連勝スタートと初日からシリーズリーダーを務めてきた桐生が、得点率トップの座を守り切り準優12Rの1枠を手に入れた。予選最終日の4日目は11R1回走り。5枠発進と枠番の利はなかったが、1Mに続き2Mも全速戦を披露して3着をキープ。10R終了時点で得点率1位で並んでいた新田(5着)に先着を果たし、G1初出場でいきなり予選1位通過という大仕事をやってのけた。

 6戦オール3連対の成績が示す通り、舟足は抜群。「4日目はペラが合ってなくて、前日までに比べると行き足も伸びも大したことなかった。だけど、それでも上位に入る足。乗りやすくて競り合いに強い。あとはペラを叩いて前日の状態に戻すくらい」と残すは微調整だけだ。「初戦は緊張したけど、その後は平常心で走れている。スタートもまあまあ見えている」。初めてのG1舞台でも不安要素は皆無。埼玉の新星が優勝戦の1枠も手中に収めるべく、まずは準優12Rでイン速攻を決める。

 得点率2位の坂元、同3位の新田と残る準優2戦の1枠を手に入れた2人も気配は上々。共に逃げ切れるだけのパワーを引き出しているが、中でも新田の舟足は選手間で評判になっている。1枠3者を除く準優メンバーでは峰、山田哲、松尾の仕上がりがトップレベル。木下、金子、平本、水摩も大きく見劣ることはなく、上位争いに加わってきても不思議ではない。稲田、西村、池永、西山、山田佑、田中、茅原は準優に入ると少し弱め。篠崎元は準優18人の中で最も機力劣勢で、大幅な上積みか展開の助けがないと厳しい状態だ。

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2011年1月29日のニュース