【平安S】ニホンバレ状態に一点の曇りなし!

[ 2011年1月20日 06:00 ]

ピサノエミレーツ(奥)と併せ追い切るマチカネニホンバレ

 京都の重賞「第18回平安S」組では美浦のマチカネニホンバレが熱のこもった併せ馬を敢行。状態の良さをアピールした。

 馬名の通り、雲ひとつない快晴となった19日の美浦トレセン。冷たい空気を切り裂くように、マチカネニホンバレが坂路を豪快に駆け上がった。ピサノエミレーツ(AJC杯出走)と、終始びっしり馬体を並べての併せ馬。両馬ともに500キロを超える巨体だが、脚さばきの迫力ではニホンバレが圧倒した。

 「時計も予定通り(4F51秒1)。休み明けだった前走に比べれば全然楽みたいだな」。坂路モニターで動きを確認した藤沢和師も満足そうな笑みを浮かべて続けた。「大型馬だから1度使われての上積みはある。体もかなりすっきりしてきたよ」。不安を抱える爪への負担を避けるため、年末年始はトモ(後肢)の蹄鉄を外して調教するなど、万全を期した。「裂蹄も今は大丈夫」と力を出し切れる状態だ。

 「輸送して、着いてすぐの競馬は良くない。滞在型」というニホンバレ。阪神の前走は栗東に滞在したが、今回も金曜輸送で京都に向かう。レース前日の土曜朝には、安藤勝が騎乗してコース入りし感触を確かめる予定だ。

 最大目標はG1フェブラリーS(2月20日、東京)。出走できるか微妙な賞金だけに「何とか賞金を加算しておきたい」とトレーナーは意気込む。ニホンバレは09年エルムS以来となるタイトルへ、師自身はリーディング奪回へ。勝負手を次々と繰り出す藤沢和師。頂点を極めた名伯楽のあくなき挑戦に、終わりはない。

続きを表示

2011年1月20日のニュース