【フェアリーＳ】巻き返し確信！ファンタジア３馬身先着

＜フェアリーＳ追い切り＞坂路で追い切るダンスファンタジア

　今週の中央競馬は３日間開催。中山月曜のメーンは３歳牝馬が争うフェアリーＳ。２番人気の阪神ＪＦで９着に終わったダンスファンタジアが巻き返しを期して登場する。最終追いでは新コンビのクラストゥスを背に坂路で好時計。桜花賞馬の母ダンスインザムードに続くためにも、ここで重賞タイトルが欲しい。

　巻き返しを期すダンスファンタジアが坂路で絶好の動き。スタート地点でロックバルーン（６歳５００万）との２馬身差を手綱を抑えたままで詰め、ゴールでは３馬身先着。新パートナーのクラストゥスが静に徹しながら、４Ｆ４９秒４の好時計。鞍上はあまりの好感触にニッコリだ。「リラックスしているし、自分が思った通りに走ってくれる。加速したい時に機敏に反応くれた。走った後も元気だし、すぐスタミナを取り戻してくれる感じなんだ」

　２戦２勝で挑んだ阪神ＪＦは栗東滞在で万全を期したが、行きたがる面を見せて９着。しかし、Ｇ１・２勝の母ダンスインザムードも管理した藤沢和師はその現役時を述懐しつつ、冷静に分析した。

　「阪神ＪＦは当日、イレ込んで結果を出せなかった。ただお母さんも一時スランプがありながら復活した。似た面は持っているかも。美浦に戻った後は落ち着いているし、きょうもいい感じ。何より、加減せずに調教できるのがいいんじゃないか？」

　指揮官の言葉通り、これだけの時計を出した直後でもゆったりとした歩様で引き揚げてきた。師は「レースも３回経験しているし、リラックスして臨めるはず」と確信の表情で語った。

　来日早々、５日のジュニアＣ（デルマドゥルガー）で白星を挙げたクラストゥスはＪＲＡ重賞初Ｖへ闘志満々。「藤沢先生にも助けてもらい、大きなチャンスをもらった。本当に楽しみ」と目を輝かせる。ここで賞金加算に成功すれば本番へのローテーションも楽。母に続く桜花賞制覇の道がはっきり開けてくる。