【皐月賞】（２）ハンソデバンド

　最終追いで坂路で４Ｆ４９秒５の好時計を叩き出したハンソデバンドが絶好の仕上がりだ。雨が降りしきる１６日は午前６時の開門と同時に坂路へ。１本目４Ｆ６９秒９、２本目６７秒４でパワフルな脚取りで駆け上がった。坂路モニターでチェックした尾形師は「体高も伸びて馬自体が大きくなった感じ。少しずつ大人になりつつある。中間はかなり時計を出してきたし、出来の方も申し分ない。ここまでくれば、あとは正義に託すだけだよ」と悠然と構えている。

　デビューから５戦、すべて２着以内に入っている堅実派。展開を問わないレース巧者だけに、内寄り２番もフルに生かせる。指揮官は「中山２０００メートルで外々を回されたら、しんどいからね。ジョッキーにとっても、いい枠だと思う。ここならロスなく走れるはずだし、いい結果を待つだけ」と好走を確信している。