【関屋記念】やっと勝った!皇成スマイル爆発!

[ 2009年8月10日 06:00 ]

<関屋記念>レースを制したスマイルジャック(右)。鞍上の三浦皇成は1年ぶりに重賞制覇

 新潟競馬場で行われた「第44回関屋記念」は2番人気スマイルジャックが鋭い末脚で抜け出し、1年5カ月ぶりの勝利を飾った。手綱を取った三浦も昨年の函館2歳S以来、1年ぶり重賞制覇となった。

 スマイルジャックが思い出の越後路で復活だ。これが本当に初コンビ?昨年JRAに新風を起こした三浦の好騎乗に新潟ファンは酔いしれた。掛かる癖がある馬を後方でなだめ、直線は外へ。馬群をこじ開け3F32秒5の鬼脚で一気。第一人者・武豊ヒカルオオゾラを従え、人馬ともに2度目の重賞V。三浦自身は昨年の函館2歳S(フィフスペトル)以来、ちょうど1年ぶりの重賞制覇だ。
 夏の新潟初参戦の三浦は笑顔を爆発させた。
 「2、3歳の頃から何度もレースを見ていたし、折り合いだけを注意していた。でも、返し馬の段階で大丈夫と確信した。厩舎スタッフの方がきっちり仕上げてくれた。一瞬狭くなったが、変に焦らず、空いたところに入ればいいと…。よく抜け出してくれた。これが馬の力でしょう。1年ぶり?重賞は普通のレースと違い、やっぱりうれしい」
 縁が引き寄せた復活だ。昨年3月の潮来特別。三浦にJRA初白星をプレゼントしたのが、同じ斉藤四方司氏の持ち馬フェニコーンだった。昨年3月スプリングS優勝後、約1年5カ月も白星なし。前走・安田記念(9着)は馬群に自ら突っ込み、右前脚に外傷を負った。小桧山師は感無量の表情で切り出した。
 「力はあるのに結果を出せず、馬に申し訳なくて…。極めつきが安田記念。普通の馬なら放牧だけど、斉藤オーナーの理解もあって、厩舎で立て直せた。初勝利で縁がある三浦くんに依頼したけど、函館2歳Sで人気になるような馬もいるのに来てもらって感謝しています」
 2年前、デビューVを飾った新潟。この白星で賞金加算に成功、もうレース選択で悩む必要もない。「ダービー2着もあって、クラシックを歩んだけど、これからはマイル路線で固定しますよ」と指揮官はマイルCS(11月22日、京都)を秋の大目標に掲げた。
 「これからは大きなレースも勝っていきたい」
 三浦はキッパリと人馬の悲願G1を見据えていた。

 ▼スマイルジャック 父タニノギムレット 母シーセモア(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 美浦・小桧山厩舎所属 馬主・斉藤四方司氏 生産者・北海道勇払郡むかわ町上水牧場 戦績17戦3勝 総獲得賞金2億4020万2000円。

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2009年8月10日のニュース