アンライバルドのライバル見当たらず

[ 2009年5月11日 06:00 ]

 【ダービーを占う】近年は優勝馬がダービーでも活躍しているNHKマイルCが大波乱、それもスピード色の濃い決着となったことで、1冠目の皐月賞を圧勝したアンライバルドが1頭抜け出した形だ。皐月賞は時計も勝ちっぷりも圧巻の強さで、血統やレースぶりから距離延長も大丈夫。破壊力満点の末脚が持ち味で、東京芝コースも大歓迎だろう。状態に大きな変動さえなければ、2冠達成の可能性が高くなった。

 人気を集めた皐月賞で思わぬ大敗を喫したロジユニヴァース(14着)とリーチザクラウン(13着)もまだ見限れないが、短期間での完全復活は微妙か。NHKマイルCは不完全燃焼だったブレイクランアウトも、やや評価を下げざるを得ない。新興勢力からトライアルの青葉賞を快勝したアプレザンレーヴ、皐月賞で掲示板に載った4頭らが“第2集団”を形成する勢力図となりそうだ。(鳥谷越 明)

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2009年5月11日のニュース