【天皇賞・春】鍛え抜かれたヒーローJC馬の意地見せる

[ 2009年5月1日 06:00 ]

<天皇賞・春>洗い場でおいしそうに水を飲むスクリーンヒーロー

 【平松さとしのキーマンの懐へ】――スクリーンヒーローの最終追い切りは、ポリトラックで5F67秒6。調教駆けしない馬なので、今回も時計的には平凡でした。

 鹿戸雄師 併せた相手を2馬身追いかける形で、直線は外から併入。時計うんぬんではなく、内容的にいい追い切りができたと思います。
 ――ゴール入線後もスピードを緩めませんでした。
 ゴールして、すぐにやめると気を抜きます。そうならないよう、いつも2コーナーくらいまではしっかり走らせるようにしています。
 ――時計以上にきつい。
 時計を計測し終わった後も、1Fくらいは同じ勢いで走っていますからね。実際の時計以上に厳しい調教だと思います。
 ――シャドーロールは競馬だけではなく、調教でも装着しています。
 集中力を高めるために着けていますが、正直、着けなくても問題はないと思います。ただ、前走(阪神大賞典4着)みたいな悪い馬場の時は泥よけになると思うし、着けて好成績を残しているので外すこともないかと。
 ――その前走は抜群に速いスタートでした。
 スタートは良かったし、道中も走りづらそうだったけど、決して悪くはなかったと思います。ただ、追ってからは本当に走りづらそうだった。
 ――重馬場で59キロの重量がこたえた?
 乗り込んでいたといっても久々の実戦でしたからね。タフな馬場で重量を背負わされたのは大きく影響したと思います。
 ―― 一度叩かれて58キロと条件は好転。ジャパンCの勝ち馬として意地を見せたいところですね。
 東京2400メートルのG1で、ディープスカイやウオッカを相手に完勝というのはフロックではできません。長丁場は向いているし、今回は勝ち負けできると信じています。
 ――関東馬の劣勢が続く中、期待は大きい。
 関東勢も一生懸命やっています。一つ一つ実績を積んでいくしかない。(ターフライター平松さとし)

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2009年5月1日のニュース